woo′s house

まだ見ぬあなたと共有できることがたくさんあると思っています。

BUMPの天体観測の歌詞に込められた奥ゆかしさにあなたは気づいていますか。

こんにちは うーです(。•ﻌ•。)

 

BUMP OF CHICKENというバンドをご存知でしょうか。

 

最近では多くのCMとタイアップをするなど人気爆進中の彼らですが、

かくいう私も小学2年性の頃(2002年代)、当時大流行した フラッシュ倉庫

黒猫が大冒険する「K」という曲に大はまりしてしまいました。

 

今の子達は知らないでしょ…とほほ…

 

 

そこからどっぷり今まで、約15年間にも渡り聴き続けてきた、

根っからのBUMPファンでございます。

 

さて、皆さんは彼らが作り出した物語とも言える、

歌詞の意味について深く考えたことがありますでしょうか。

 

この記事では、BUMP OF CHICKENのボーカル 藤くんこと、

藤原基央類まれなる表現力から私が味わった感動を、

一人のBUMPファンとして、皆さんとシェアできたらとても嬉しいなあと思い書きましたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!

 

 目次

 

 

 

天体観測のサビの歌詞の意味について、真剣に考えてみる。

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さて、まずは皆様にBUMP OF CHIKENの歌詞の大きな特徴をお伝えする必要があります。

 

作詞を担当している藤くんの書く詩には、大きな特徴があるのです。

それは何か。

 

彼らの詞には直接的な表現はめったに出てこないのです。

これが彼らの歌詞を、普通じゃない、ありきたりじゃない、

イレギュラーな存在たらしめている要因なのですが、

 

逆に言うと、彼らの曲を何度か聴いただけでは

その曲の意味を深く理解できる人というのはいないのです。

 

今回は、彼らの最もメジャーで人気のある曲、「天体観測」を例に、

僕なりの解釈で彼らの奥ゆかしさを皆さんに知ってただけたら嬉しいです!

※あくまで個人的な解釈であり、聴く人それぞれにとってのストーリーが生まれてほしいですので、参考として楽しんでもらえると幸いです!

  

 

天体観測のおおまかなストーリー

まず、この物語、

主人公『僕』の学生時代の夏の思い出を「現在の視点」から描いています。

 

 

ある日の午前2時。「僕」は 女の子(君)とほうき星(彗星)を観にいく約束をします。

ほうき星とは彗星のことです。

ごくたまに現れて地球上から観測することのできるあれです。

ほうき星は地球から観測することができるのは、ほんの数時間ですよね。

 

つまり、この曲中で登場するほうき星は

「自身の存在を証明するように精一杯光り輝きながら、短い期間で儚く見えなくなっていくものの象徴」と考えることができます。

 

 

 夏、夜空、星、恋

 

みなさんも経験したことはありませんか。そして、どこか懐かしく感じませんか。

 そんな過去の青春を僕は回想しています。

 

  

サビの歌詞を紐解いていくf:id:woochama:20181002224750j:plain

見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込んだ。

ここでいう「見えないもの」とは何のことだと思いますか?

 

 星? 月? 火星? 

 

ちがいます。

 

 「未来」のことです。

 

これからどうなるかわからない、

そんな将来に対する不安でいっぱいの『僕』の気持ちは

『望遠鏡を覗く』という表現で比喩されます。

 

望遠鏡をで星を「見る」こと、

君と過ごす未来について「思い描く」こと

 

これらを重ね合わせているのです。

 

 

 

静寂を切り裂いていくつも声が生まれたよ。

このフレーズで思い浮かぶのはどんな光景でしょうか。

 

静かな闇の中で2人きり。

些細な会話は2人だけのもの。

 

誰のものでもない、たった2人だけの空間・世界がそこには広がっていました。

 

 

明日が僕らを呼んだって返事もろくにしなかった。

ずっとこのまま「今」が続けばいいのに。明日なんてこなければいいのに。

そう願う、主人公の強い思いが感じられるフレーズですね。

 

『離れたくないよ。ずっと君と居たいよ。』

あえてそういうストレートな表現はしない藤くんのこだわり。

 

趣に溢れています。

  

 

「今」という ほうき星、君と二人追いかけていた。

ほうき星は現れては光り輝き、次第に儚く消えていき、地球上からずっと観ていることはできません。

 

ここでいう ほうき星はいつか過去となり去ってしまう

「一緒にいる、今この瞬間の象徴」です。

  

明日でもない、昨日でもない、未来でもない、過去でもない、

 

 精一杯、がむしゃらに 『今』を君と過ごしていた。そんなあの頃。

 

 

まとめ 

先程、このストーリーは、”現在”の『僕』からの視点で描かれていると、言いました。

現在の『僕』は彼女と天体観測をした当時を振り返って、こう思うわけです。

 

 

 僕は当時、先の見えない未来を見ようとしていた。

でも、今思えばそんなことはどうでもよかった。

先の見えない未来に向かって彼女と過ごしていたあの瞬間、

そんな日々こそが光り輝いていたなあ。

 

どうでしょうか。

淡く儚い青春時代に、思いを馳せている主人公の姿が浮かんできますね。

 

  

これを機に、普段何気なく聴いているBUMPの曲について、

一度立ち止まって歌詞の意味を少し考えてもらえたらとても嬉しく思います。

また、違った視点からその曲を感じることができるようになるでしょう。

 

 

藤原基央の曲との向き合い方

今回はサビに焦点を当ててご紹介しましたが、

他にも素敵な表現が詩の中には散りばめられていますので、

ご自身で探してみるのもいいかもしれません。

 

また、ここで1つ断りを入れておくと、

藤くんは歌詞の意味・解釈については、決して断言をしません。

 

それは、曲というのは聴いてくれる人がいて初めて意味を持ち、

聴く人それぞれにとって それぞれの意味や世界が生まれると考えているからです。

 

今回は僕の解釈でご紹介しましたが、あなたの解釈で

それはまた別のストーリーになりうるのです。 

 

 

あなただけの、新たな発見が見つかりますように。